さまざまなジャンルで活躍する人の講義を受ける「探究学習」。自分たちが生きる社会の課題について深く考えたり、近い将来自分はどのように社会に貢献できるかを考えたりすることができます。
2019年11月の探究学習
税と社会保障――税金がないと社会はどうなる?
税金がないと、この社会はどうなるのでしょうか?
税金がないと、警察や消防、ゴミの回収などの公共サービスが機能しなくなる、というのはなんとなく想像がつくかもしれません。
税金がなければ、そうした公共サービスを維持することは困難なのはたしかですが、税金が果たす役割は、公共サービスの維持だけにとどまりません。
この社会で税金はどのような役割を果たしているのか。
もし税金がないと、この社会やそこで暮らす皆さんにどのような影響があるのか。
11月の探究学習ではこうした点について、財政学が専門の高端先生にお話をうかがいます。
●ライブ配信日時
2019年11月25日(月)20:00〜21:00
※以降はアーカイブ視聴が可能となります。
高端正幸(たかはし まさゆき) 埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授
高端正幸さんって、どんな方?
1974年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学、横浜国立大学)。聖学院大学講師・准教授、新潟県立大学准教授を経て、2015年より現職。専門は財政社会学、地方財政論。主著に『福祉は誰のために―ソーシャルワークの未来図』(共著、へるす出版、2019年)、『福祉財政』(共編著、ミネルヴァ書房、2018年)、『地方財政を学ぶ』(共著、有斐閣、2017年)など。
登壇者とテーマ
これまでの講義は全てアーカイブで視聴することができます。

「新しい時代に必要となる学びとは~普段の学びのやり方を見直してみる」
聖心女子大学教授
益川弘如氏
学習科学の知見に基づいた研究から、協働して学ぶことの意義や、総合探究講座の「協働学習」での取り組み方について学びました。

「英語を使える人になろう!」
株式会社レアジョブ代表取締役社長
中村岳氏
英語を使えるようになるにはどういったことに注意をして学べばよいか。
実際に海外の方と一緒に仕事を進めてきた経験をもとに、お話ししていただきました。

「島根の自虐PRはなぜ成功した?」
映像クリエイター
FROGMAN氏
「秘密結社 鷹の爪」の作者が手掛けた島根県の自虐PRについての事例を紹介。また、過疎と言われる島根にも地元住民が気付かなかった魅力が埋まっているということも知ることができました。

「ここまでできる!著作物の活用法と注意点」
弁護士
福井健策氏
中学生が知っておくべき著作権の知識を伝授。「怖いから何もしない」ではなく「活用する」という視点で著作権について考えました。

「誰でも簡単にできる!3分集中力UP姿勢改善体幹トレーニング」
プロトレーナー
木場克己氏
世界トップアスリートの指導もする木場氏から、スポーツだけでなく日常生活・勉強にも役立つ、4つの姿勢改善のトレーニングについて学びました。

「JINS新型メガネはどんな価値を売っているのか?」
株式会社ジンズ
井上一鷹氏
メガネを販売しているJINSという企業の新商品、「JINS MEME」を手掛ける井上一鷹さんに、JINS MEMEを開発するまでの工夫や活用方法などについてお話を伺いました。

「農家になんてなりたくない?」
seak株式会社
栗田紘氏
電通などで働いた後に、起業をし、農業プラットフォーム「LEAP」を立ち上げた栗田紘さんに、新しい農業の形をお伺いしました。

「生命とは何か?~人工生命研究者と考える~」
東京大学大学院情報学環教授
池上高志先生
生命とそうではないものの違いとは?人工生命などの研究により、今までの定義ではうまく説明がつかないものも増えています。今回は、生命とは何か?に関する理論的実験的研究を行っている、池上高志先生にお話を伺いました。

「西陣織の企業は、今どう成長しているのか?」
株式会社細尾
細尾真孝氏
長い歴史があるけれど、着物を着る人が少なく、下火なのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。そんな西陣織の老舗「細尾」の12代目、細尾真孝さんから、長い間続いている企業はどのような挑戦をしていて、どのような課題があるのかお話しを伺いました。

「AR・VRで何ができる?何が変わる?」
株式会社CyberZ
岩崎謙汰氏
VR・AR。「仮想現実」「拡張現実」などとも言われているこの技術は、ただ面白いというだけでなく、実生活にも役に立ちます。今回は実際にVR・AR等の開発に携わる岩崎謙汰さんにお話しいただきました。

現代社会に宗教は必要か?
僧侶・未来の住職塾塾長
松本紹圭氏
歴史の教科書を開くとどの時代にも「宗教」に関する記述が出てきます。人類の歴史にとって宗教は欠かすことができないものだったのです。ところが、現代日本では、自分が「無宗教だ」と考えている人が7割にのぼります。もはや今の社会に宗教は不要なのでしょうか。僧侶の松本紹圭さんに未来の宗教の形をお話しいただきました。